三法堂の仏具
伝統・文化の中心地、京都。
その地で製造される「京仏具」は、
古来より「良い仏具」として多くの方々に好まれてきました。
無駄を省くことを良しとするこの社会においてもなお
「京都の仏具は良い仏具」と評価して頂いているのは、
京都における仏具製作工程が、仏具商・木地師・塗師・箔押師・彩色師・蒔絵師・蝋色師・金具師・仏師など、それぞれ各工程の分業制により 、高い次元で厳格に製作されているからこそであると感じています。
仏具商がお寺へお伺いし、ご要望を聞く。それを京都に持ち帰り、各工程の職先と作業方法・その内容などの打ち合わせを繰り返します。そしていざ製作になると、木地師工程が完成すれば塗師に持って行き、塗師工程が完了すれば箔押師へと仏具商が運ぶ。その様式に応じた工程を仏具商が適宜判断し、完成へと進めるのです。
その仕上がりが十分でなければ、工程のやり直し。
非常に時間や手間のかかることですが、現代においても三法堂は、昔となんら変わらず受け継ぎ、続けています。
「基本に忠実」をモットーに。
2015年で三法堂は創業150周年を迎えました。
先人が守ってきたコトを守ること。
それが三法堂の自己主張です。